オネカンときどき日本海

夫よっちゃん、妻でん。ロードバイクからはじまる遊びの日々。子育ても楽しみたい!

直江津集合!2016 過酷なライド R20→19→18

直江津集合!2016 は一番過酷な回だった。

 

*****直江津集合!*******

あの夕日に出会うため・・・旨いビールを呑む為・・・

今年は記念すべき第10回です。
直江津の船見公園に8月27日(土)の18時に集合するだけのオフです!
参加条件はたった一つ、全行程を自転車で走りきること。
ルートも時間も宿泊も自由です。

****************

 

このときは、よっちゃんと結婚を決めていた年で、入籍間近の直江津集合でした。

なので、ちょっと特別な直江津な気がして、頑張りたくなっちゃったのです。

後々、大変なことになるとも知らず。

 

 

ルートはこの直江津集合のルーツとなるルート。

20号→19号→18号。

f:id:mamemame08:20181009210039j:image

 

「ああ、湘南の夜は更けて」のmasaさんが辿った道のりで、当時のブログを読むとワクワクします。

 私たちも、思い出作りたいね!!なーんて話しながら。

 

金曜10:00

さあ、走り出そう。

 

パーン!!!

 

出発と同時にパンクです。

その上、ディレーラーも調整が必要になり、ショップへ駆け込むことに。

f:id:mamemame08:20181009205956j:image

スタートからグダグダな私たち。

 

11:30

仕切り直して、横浜を出発。

この日は暑くて35度超え。

熱中症になりかけて、なかなか進めずにいました。他の走っている仲間からも、熱中症・足攣りの書き込みが続きました。

 

当時の書き込み

f:id:mamemame08:20181009211027j:image

 

20号甲州街道は日陰が少ないから特に危険だね。

 

休みつつも、なんとか猿橋

f:id:mamemame08:20181009212100j:image

まだ山梨の入り口なのに、もう16時になっちゃってる!

私はことの重大性に気づいてない(^o^)

 

 

18:00

笹子トンネルを通過

f:id:mamemame08:20181009212255j:image

長いトンネルで怖かった。

車の無い笹子旧道を通りたかったけど、もはや笹子峠を越える時間はありませんでした。

 

 

20:00

竜王の小作でほうとうを食べる。

f:id:mamemame08:20181009213043j:image

うどんが汁を吸って減らないぞ。

もちろんまだ山梨。内心焦るよっちゃん。

直江津辿り着けるのか⁈)

 

 


深夜1時頃  長野県突入

長野へ入り、

富士見峠を越えて諏訪へ向かいます。

富士見峠はなだらかに長ーく登るジワジワ系の坂だった。

f:id:mamemame08:20181011074120j:image

先行している仲間の書き込みで、諏訪湖は雨との情報あり。

 

 

諏訪湖

f:id:mamemame08:20181011074238j:image

真っ暗でわからないね。

雨の装備をします。

装備といっても、コンビニのカッパを着て、サドルバッグをビニール袋で覆うくらい。

雨止まないかなあ。

 

 そんな期待はあっさり裏切られ、

この先の塩尻峠では土砂降りに見舞われる

もちろん写真はナシ。

 

雨が顔に当たって、息が細くなる。暗さとライトに反射する雨で視界が狭まる。

インナーも靴下も濡れてぐしょぐしょ。

深夜の土砂降りで峠を走るのはこんなに進まないのか。100mが10kmに感じてしまう。

 

よっちゃんはのろのろと峠をのぼる私を元気づけようと 声をかけるも・・・

 

よっちゃん「ほら、夜景が見えるよ!」

 

ううぅ…うん…」(薄い反応)

 

もはや、この状況では美しいものを愛でる余裕などないのだ。

 ごめんよ。

 

深夜 3時

f:id:mamemame08:20181011193033j:image

 

先行している直江津を目指す仲間(マトケンさん、SLENDERさん)が大休憩していて、合流できました。

 コンビニでずぶ濡れのカッパを脱ぐと、今度は風が体温を奪っていく。

あわててカップラーメンをすすり、暖をとりました。

さあ、4人パーティで進みましょう!

 

夜明け前、松本城

f:id:mamemame08:20181011074255j:image

初めて来たけど、真っ暗でよくわからない〜

闇夜のカラス。

 

ここから先、白馬・糸魚川ルートを行くか、19号を行くか悩みましたが、ヘロヘロの私が狭いスノージェットを走るのは危険だと判断して19号を進むことにしました。

f:id:mamemame08:20181011193851p:image

この判断はどうだったのだろう。

この先も雨は一向に止むことはなく、むしろ冷たい風をまとって私たちの行方を阻むのでした。

 

 もしかしたら、糸魚川のスノージェットルートなら雨からは逃げれたので、そちらが良かったのかとも考えてしまう。

 実際に糸魚川を走った仲間は「道幅が狭く、路面も荒れていて、二度と走りたくない」と言っていたのだけど。

この判断は今でもわからない。

 

 

 

 

長野市の気温は16度(8月なのに~)

横浜で暑さにやられて熱中症になったと思ったら、

長野の諏訪湖から上越突入までずーーーーーっと雨!

後半は寒さとの闘いがはじまります。

 

着替えても、一瞬で濡れネズミ。

着替えが尽きる。

カッパを着ても内側まで濡れてて重い。

ボトルは巻き上げた泥水が入り込み、砂の味。

寒さでだんだんと手と足の指が痺れてくる。

 

 


それなのに、ゴールの新潟はずっと先なのだと思うと心が折れて、折れて、、、

 


「もう漕げない…。DNFしよう」

 


そう決意させるほどに、悪天候でした。

 

 


雨風をしのげるコンビニの軒下で20分仮眠し、また漕ぎ出さねばならない。

輪行したくとも、近い駅が30km先だったりするのです。

  

 

進むも苦、戻るも苦。

 

 

どうか許してほしいと、涙が溢れてきました。

一緒に走ってくれる仲間がついててくれる。それだけが心の支えでした。

 

 

その後も、泣きが3回。

 

 

「やっと黒姫まで来たけれど、ここで終わりにしても全く悔いはない…」

 

今心から願うことは、温かいお風呂に入って、雨風しのげる部屋で、布団で寝ること。

 

 

なんでこんなことをしているのだろう。

遊びなのに、無理して怪我でもしたらなんの意味もない。

雨で景色もないのに、楽しいの?

 

 

そんな自問自答を頭の中でぐるぐるしましたが、今は考えない、、、「無」になるしかない。

全ての感覚をoffにするんだ。

 

 

そして

ああ、看板が見える… 

 

 


新潟県妙高市

 

 

 

涙が溢れ出しました。

漕いでいればいつかたどり着くんだ。

 

f:id:mamemame08:20181011074350j:image

新潟県の入り口、妙高の看板

よっちゃんありがとう。

 

f:id:mamemame08:20181011074423j:image

マトケンさん

遅い上に、泣きまで入る私とずっと走ってくれました。すごい忍耐力だよ。

 

 

8.28   17:00直江津ゴール!(ギリギリ)

船見公園にて

f:id:mamemame08:20181011074510j:image

あんなに雨だったのに、

夕日がこんなに綺麗に見えるなんて。

 

f:id:mamemame08:20181011074531j:image

よっちゃん、ありがとう。

来週入籍します!

 

直江津に集まった皆さんからも、たくさんのお祝いの言葉をいただきました。

苦しいことも、嬉しいことも、全て直江津集合の思い出です。

 

【記録】

・走行距離375km(直江津2015での1日195kmを大更新)

・走行時間31時間

 

 

帰りは来た道を電車で辿ります。

f:id:mamemame08:20181011200515j:image

昨日とは違い快晴!

 

f:id:mamemame08:20181011200534j:image

妙高(たぶん)

 

f:id:mamemame08:20181011202143j:image

姨捨駅(おばすて)

 

電車でも遠いよ!

よく走ったなぁ、私。

 

でん