シフォンケーキに挑戦2
とある日のこと。
深夜に不穏な音がして目を覚ました。
暗闇に響き渡る機械音。
「キュイーン、キュイーン」
音がする度に目を開くものの、眠くて閉じることを何度か繰り返す。ようやく耳に障るようになり、深呼吸して布団から這い出す。何の音なのか。
おそるおそる、キッチンへ耳をすましながら歩く。
しかしながら、キッチンは真っ暗で、ここからは何の音もしなかった。思い過ごしかと息をついた矢先、廊下から機械音が鳴り響いた。
あちらには、機械など無いはず。
この家で、何が起きているのか。
私は身を震わせながら機械音のもとへ歩いた。
つづく